研究・産学官連携の研究TOPICS 第7回ダイバーシティ・インクルージョン(DI)Dayを開催
久留米大学DI推進室は、11月21日(金)、第7回久留米大学ダイバーシティー・インクルージョン(DI)Dayをオンラインで開催しました。
第一部では、子育てなどのライフイベントを抱える学内の研究者やスタートアップ研究者のための取り組み「ライフイベント/研究活動両立支援金制度」に採択された4名による成果発表が行われ、それぞれが支援を活用して取り組んだ研究内容や進捗について報告しました。
発表後の審査の結果、「心停止後蘇生患者における搬入時ー24時間後のコルチゾール動態と30日死亡との関連」を発表した内科学講座(心臓・血管内科部門)、高度救命救急センターの西木戸 文 氏が優秀賞を受賞し、ダイバーシティー・インクルージョン(DI)推進室長の石竹達也副学長から表彰を受けました。
西木戸氏は「優秀賞を受賞することができ、大変感激しています。研究を始めて間もない途上ではありますが、ここまで進めることができたのは、決して自分だけの力ではありません。同僚やスタッフの先生方、そして家族の支えがあってこそ、日々の業務に励む力をいただくことができました。本当に皆さまのおかげです。これからもしっかりと研究を続け、皆様にご恩返しをしていきたいと思います」と喜びの言葉を述べました。
また第二部では、株式会社タカギ総務人事部部長兼ダイバーシティ推進担当である松田 理恵(まつだ りえ)氏による「タカギのボトムアップ型DE&I推進」の講演会が行われました。座長は保健管理センター 松岡 美智子講師が務めました。
松田氏は、2020年から株式会社タカギで総務人事部ダイバーシティ推進を担当。会社の根幹にある「従業員が長く、生き生きと働き続けられる職場環境」のためにD&I推進プロジェクトを開始し、男性の育休取得率を3年で0%から100%へ急上昇させるなどの偉業を果たされています。
講演では、育休取得率0%を是正するために自社で導入した「育トレ(育児トレーニング)制度」について紹介されました。育トレ制度は、男性社員が育児休暇中に育児の大変さを実体験し、パートナー(妻)に寄り添う姿勢を身につけることを目的とした取り組みです。制度では、育児を通して感じたことをまとめる「育児振り返りシート」の提出を義務化し、本人だけでなくパートナーからのコメントも会社に報告する仕組みを整えたことを話されました。
講演には多数の質問が寄せられ、盛況のまま閉会しました。たくさんのご視聴ありがとうございました。